Dec 23, 2010

そろそろMS Moneyをどうにかしたい

Micorsoft Moneyのディスコンが決まって一年半以上経つ(Ogawa::Buzz: Microsoft Money Plus Edition 販売終了)。いつかは終わりにしなければならないことは分かっているが、私は今でもVMware Fusion上のWindowsでMicrosoft Moneyを使い続けている。ほとんどこのアプリ(と職場の某旅費システム、JRバス、ソニーストア、…)のためだけに余分なリソースを割いているわけである。

そうこうするうちに、半年前には英語版のアクティベーション不要な「打ち止め」バージョンがリリース(このバージョンではもちろん日本語版のMS Moneyで作ったデータファイルは読み書きできない)され、外堀はいよいよ埋まってきた感がある。

Microsoft Money Plus 'Sunset' Versions

ちなみに英語版ではQIF形式で取引データを取り出せる。日本語版でもUltrasoft MoneyLinkを使えばCSV形式で取引データを取り出せる。

にも関わらず。事ここに至っても私を含めて多くの人がMS Money難民を続けている理由は、おおまかには三つある。

一つ目は、他ならぬMicrosoftがPersonal Finance Managementソフトウェアの巨大なプレイヤーだったこと。Microsoftが撤退したことは、より一層信頼のおけるベンダーの製品でなければ怖くて使えないとユーザに強く印象付けた。ところが他に匹敵するプレイヤーはIntuitくらいしかなく、彼らの日本市場への適応力のなさは折り紙付きだ。つまり、ベンダーの信頼性や事業継続性をあてにして製品を選ぶのならすでに選択肢はない。

二つ目は、Personal Finance Managementソフトウェアが複合的な製品であること。取引データの表示と編集だけでなく、アセットやバジェットの管理ができ、ローンや将来予測のツールが付いていて、マイレージやクレジットカードのポイント、ペットや家財の写真も管理できる、非常に高度に複合的なソフトウェア、それがMS Moneyだった。いったい新しく使い始めるソフトウェアでは(同じだけの機能は実現できないにしても)コア機能のうち何が実現できて何が実現できないのか。必要な機能は揃っていたとしてもMS Moneyのイクスポートデータで事足りるのか(再入力が必要になるのでは手間がかかり過ぎる)。要は元が複雑だったのでデマンドも複雑であり、その中からコアなデマンドを取捨選択するのが困難であるということ。ユーザ側の責任ではあるのだが。

三つ目は、オープンスタンダードへの対応の不足していること。フィナンシャルデータの寿命は半世紀はあるのに対してエンドユーザにとっての一ソフトウェアの寿命は長くても10年。データがプロプライエタリな形式で記録されていてはいずれは使えなくなる。QIFやOFXはその点オープンスタンダードである。が、QIFは個々のQIFドキュメントをトランザクショナルに扱えないという問題があったために、OFXにリプレースされたのだと思っていたが、現状は全然そうなっていない。OFXは金融機関が発行するステートメントに専ら使われており、それを読み込むことはできるが書き出すことはできない(QIFでなら書き出せる)というソフトウェアがほとんどだ。

このような状況で言えることは、当然のことではあったのだが、やはり特定の製品に依存するべきではないということである。少々利便性を損なったとしても、純粋にQIFないしOFXエディタ、ロガーとして快適に使えることが最重要で、それ以外の利便は優先度が低い。

腹をくくって一歩踏み出すことにしたので、次回は私がどうやって新しい環境に移行したのかを書く予定。

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