May 11, 2007

AT車で急発進する事故の対策がどうのこうのという話に関するメモ

連休中に書いたメモ・その1。編集せずにManchesterからお送りします。

ヒューマンインタフェースとは無関係に、ほとんどの道具のインタフェースはその道具の内部構造に規定される。

アクセルもブレーキも加速度を制御するレバーである。前者が燃料の噴射量によって加速度を制御する装置に起源を持ち、後者が摩擦によって加速度を制御する装置に起源を持っている。それぞれ異なる機構だから異なるレバーにそれぞれを制御する役割が割り振ってある。

では、アクセルとブレーキを同一のレバーにすることができるかというと原理的にはできる。が、するべきでない。それは、(1)異なる役割のものを異なるレバーに割り当てることが人間にとって自然であること、(2)アクセルレバーはすでにアクセルと変速機の両方を制御するレバーになっていて(or ブレーキレバーはすでにブレーキとABSの両方を制御するレバーになっていて)これ以上の役割を持たせるのは人間にとって難しいこと、による。

私は基本的に操作系にフェイルセーフを加える(アクセルレバーに加速度センサーを取り付けて急激な入力があればブレーキを作動させる)よりは、システムとしてフェイルセーフにした方がよいと思っている。単一の操作系への意味の追加は多分現在のAT車が限界だ。

システムとしてフェイルセーフにするという意味では、バンパーに何かが接触したらアクセルを無効化しブレーキを作動させる(センサーベースの自動ブレーキシステム)のは一つの方法である。ただし、意図せぬ場合に作用する危険性もある。

より確実にするには、スロースタートモードを追加することである。つまり、まずエンジンスタートしてアクセルを踏んでも高々10km/hしか出ないようにしておく。このモードの場合のみセンサーベースの自動ブレーキシステムを作動させるようにすればよい。

システムとしてファイルセーフにするという意味では、(ずっとハードルが高いが)アクセルレバー自体をなくすという方法もある。乗用車が速度を制御できるレバーとして作用するアクセルを持つようになったら(あるいは全速度域においてオートクルージング可能になったら)、それはアクセルを操作する必要のない乗り物とほぼ等価である。足元にはブレーキレバーだけがあればよく、アクセルを単なるダイアル式のスイッチかにするか、あるいはなくしてしまうことができる。これなら急発進などあり得ない。

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