Nov 23, 2006

リボルビング払いって。

大手クレジット会社と加盟店契約を結ぶデパートのショッピングカードを利用した北海道の無職の女性(54)が、リボルビング払い(リボ払い)契約で、50万円の買い物をしたところ、約24年間で125万円以上支払わなければならない状態に陥った。リボ払いは借金漬けをうみやすいとの批判があり、消費者金融大手は今年7月から返済期限を5年以内とする自主規制を始めたが、クレジット業界ではほとんど対策が講じられていないのが現状だ。【多重債務取材班】
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <リボ払い>買い物50万円、返済総額125万円超に

毎日新聞には「多重債務取材班」があるらしい…。

銀行系のクレジットカードでリボルビング払いができるにようになったのは90年代初頭のことだから、この女性が作ったクレジットカードは信販・流通系のものなのだろう。例えば、セゾンカードとか。

JCB、DC、三井住友など銀行系のクレジットカードのリボルビング払いではすでに元金均等(定額)払いの方が一般的で、問題になっている元利均等(定額)払いがそもそもできないか、悪くとも元金均等払いを選択できるようになっている。だから、「クレジット業界ではほとんど対策が講じられていない」というのは一方的な見解と言えなくもない。

また、元利均等リボルビング払いは論外としても、元金均等リボルビング払いならば、うまく使えば(負債に対する元金の割合にもよる)分割払いよりも堅実な支払い方法だと言える。

例えば、10万円分の借金を、(1) 実質年率15%の分割払いで10回払いで返済した場合と、(2) 実質年率15%の元金均等リボルビング払い(月々の返済元金1万円)で返済した場合では、後者の方が必ず支払い総額が少なくなる。なぜなら、どちらもほぼ10回の支払いで完済する場合であり、かつ(1)が元利均等で支払うのに対して、(2)は元金均等で支払うからだ。

なんだか、「リボルビング払い=悪」みたいなおかしな誤解が蔓延し始めているようなので、念のため。本人の返済能力を超えて借金することがよくないという結論自体は正しいのだが。

もちろん、元の借金が20万ならば(2)の返済期間は(1)のほぼ2倍になるので支払い総額は(1)より多いものとなる(元金に応じて返済元金が増額されるような商品もあるので、その場合にはこの危惧はあたらない)。つまりは借金総額の、月々の返済元金に対する割合を一定以下にコントロールする必要があり、それにはそれなりの意志の強さが求められる。

ところでそれとは別に、「リボ払い」という軽妙な表現は(消費者向けローンの商品名としては大成功なのだが)、「ポイ捨て」「チョイ乗り」と同様、事の重大さを伝え切れていないという問題がある。

「回転信用払い」とか仰々しい表現にしておけば、怖くてみんな近づかないだろうに。

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