Feb 22, 2006

ニュー秋葉原

ちょっと聞いてもらいたい。オフィスが秋葉原に移って一年近く経ったのだが、いまいちアキバライフをエンジョイできていないのだ。大学の一二年の頃、若松とか秋月電子とか千石電商とか日米商事とかに通っていたウキウキウェイクミーアップでな感覚がちっとも戻ってこないのだ。かつてのようにジャンク品に興味はないし、ヨドバシに行っても人ばっかり多くて楽しくもない。中古CD屋は昔からそうだったけど品揃えが悪いか著しい偏りがあるのでいつも役に立つわけではないし。飯屋もかつてのことを考えれば随分増えたけど、それでも増えたのはパッケージ化されたチェーンレストランばっかり。わざわざ食事に出かけようという気も起きない。行ってもいいがそれなりのエクスペリエンスしか得られないし、見つけにくいお店をわざわざ発見したという喜びもない。なんだかんだで駅前で手早く済ますか、昔からあるジャイヒンドや仙波や志な乃やじゃんがらや肉の万世に行くのが費用対効果の点ではよい。ちょっと離れているけど山本屋総本家が近年できていたりして密かに再開発の恩恵を享受しているのも確かなのだが、毎日は食べられないよなやっぱり。東武なんとか線やつくばエキスプレスや総武線沿線住民にとっては、地元にはない都市機能を秋葉原に発見して毎日それなりの高揚感があるのかもと思わないではない。けれども毎日渋谷・表参道・新橋・銀座・日本橋などを通過してこの地を訪れている私は秋葉原ならではと言える都市の機能をいまだに発見していない、とそう言っている私は生粋の地方出身者であるわけだけど。話がずれたけど、JR駅の電気街口には平日の昼間から「散歩の達人」あたりを携えてこれから秋葉原散策にでもしけこもうかというおばちゃんの集団を目撃しない日はない。夕刻にはダイビルの前で決して日の目を見ることはない大深度地下系アイドルがカラオケを歌い、それを囃す個人・集団もいる。つい先日は日曜日に出勤したら中央通りの歩行者天国が惨憺たる様相を呈していて、ここはかつての代々木公園なのかよそれはどうよと吐き出さずにはいられなかった。はとバスで歌舞伎町のホストクラブと秋葉原のメード喫茶を周るツアーも既にあるかいずれはできるはずでこの地の歓楽を安易に享受する者はますます増えることはもう疑う余地がない。そうしたアクティビティとそれに興ずる者を見るにつけ、ああ私は決してあの中には入れないのだという疎外感を覚えずにはいられない。秋葉原をエンジョイできていないというのはつまりそういうことだ。手順を大幅に省略すれば、早い話、一人でメード喫茶にでも行けばよいのかもしれない。そうして金払ってあっち向いてホイでも何でもして店員の愛想笑いを観てくればよいのかもしれない。当節そんなものはハンバーガー屋やコンビニでも観られるんだよという事実をひとまず忘れることにして。そうすれば何かが得られるのかもしれない。けれども私には無理、一人でボウリングに行くくらいそれはもう絶対無理だっていう気がする。今日も嘆息しつつオフィスを後にする。

「人生守りに入っているのではないか」という意味のコメントが…。そうかもしれん、実現男を見習わねば…。

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