Mar 24, 2005

サーバーを移転した件について。

思うところあってLolipopを使い続けるのを断念して、VPS(Virtual Private Server)に移行しました。ある程度スキルのある人でないと管理者さんに徒に労力をかけるだけになってしまうでしょうから、ここではあえて移転先は書きませんが(と思ったらリンクされていたみたいなので書いておきます、VPS7です)、tracerouteしてみるととんでもないところにあるのが分かります。今のところ価格・性能・サポートともに非常に満足しています。何せ昨日夕方思い立って申し込んで、そして今ちゃんと動いてしまっているわけですから。

さて、VPSにしろFull-managed Hostingにしろ専用サーバーにしろ自宅サーバーにしろ、ネットワーク(遅延・バンド幅)、CPU、メモリーなどといった資源をどのようなバランスでどれくらいのコストを支払って貸借するか、という問題に収斂します。すべてを求めるなら自宅サーバーが現在対費用性能上ベストで、私の場合には住環境上その選択ができません。Lolipopなどはネットワーク遅延においてのみ優れたソリューションでそれ以外の要求を極小化することによってコスト低減を図っており、これが私のニーズにはミートしません。

一般的に言って、Webアプリケーションの高度化は資源への要求を増大させ続けているため、低価格のホスティングサービスはそうしたニーズに決して応えることはありません。代わりにディスク容量の大容量化などの本質的でないサービスに向かいつつある現状を考えると、これらのサービスが美味しかった(大多数のユーザーがCPU・メモリー資源をほとんど使わなかったため、たまたま使いたいユーザーにとっては資源に余裕があった)時期は過ぎてピークオフが近づいているのでしょう。要は既存のISPやポータルサイトの提供してきたホームページ作成サービスがあまりにpoorだったため、そのパイを奪うことができた、という現象が観測されただけなのかもしれません。ISPなどにとってこうした事業はそもそも不採算であってパイを奪われることによるデメリットもほとんどなかったでしょうし、そういうサービスに移行するだけのmobilityとliteracyを備えた層は他のサービスへの移行も早いことは十分に予想できます。

一方で専用サーバーはどうかというとコストが問題です。集約的なDCのフェアなネットワーク性能がFTTHに劣るという現状ではむしろDCの実現する付加価値がコストに見合うかどうかだけが問題です。信頼性は確かにあるのでしょうが、ウイルスチェックをすると月何万円増しだの、毎日バックアップを取ると月何万円増しだの、と言った割高な料金体系が個人やSOHOの財布を開かせることはありません。彼らにとって自宅サーバーの方が圧倒的に望ましい解なのです。

VPSはDCがもともと持っていた信頼性と、低コストを両立させる一つの解でしょう。正直VPS7の料金は驚きですが。個人的には、jailやUMLを用いたこうしたサービスの基盤となる技術のpoorさに不満を感じないではありません。もっとフェアにリソーススケジューリングすべきだし、ハイヴを簡単にバックアップしたり移動したりする容易さも必要です。管理者コストにしても単体サーバーを管理するだけでなく、そこで動作する複数のVPSハイヴを管理する必要があります。ただ、現状のオープンソースソフトウェアだけで十分にビジネスに足るサービスを提供できているのも事実で、この方向性に未来があるのだろうなというのが今のところの私の印象です。

少し未来を考えると、IntelのVanderpool Technologies(Intel® Virtualization Technology - Intel Corporation)に代表される仮想化技術が一般化すると予想されます。ハードウェアサポートによってVPSがより一般的になり、そして今のVPSより自由度も効率も高いVPSが登場することは想像に難くありません。今から心待ちにしています。

閑話休題。

それにしてもFreeBSD環境は本当に久し振りなのです。以前使っていた頃はportsとか全然信用ならないので、後から追加するソフトウェアは必ず自分の手でインストールしていました。そのことを思うと、今はpkg_add -rでほとんどすべて事足りてしまってかなり拍子抜けです。

さらに昔、大学の共用のフロッピードライブ付きSun 4を使って、最新のXやらgccのソースアーカイブをtarで固め、それを1.44MBフロッピーにddでぎりぎり書き込み可能なサイズに分割し、ddでフロッピーに書き込み、そいつを家に持って帰ってFreeBSDマシンを使ってddで読み出し、tarに戻してそれを展開、それをスワップさせまくりながらコンパイル、とか信じられない手間をかけていたのでした。あの埃とトナーに塗れた計算機室が少し懐かしいです。

昔話はさておき、いまだにDNSの更新が遅延しているところ(例えば私の自宅)もあるようです。したがって、FeedBurnerのフィードは更新されているように見えるのに私のブログにアクセスしてみると(依然Lolipopのサーバーが見えるため)更新されていない、という愉快な現象が観測されるはずです。この記事をWebブラウザで無事に目にされているのであればその環境には問題はないということです。

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