Dec 15, 2001

ブロイラーになってみる実験

先週末近所に回転寿司屋ができた。100円均一のかっぱ寿司。そんなに郊外に住んでいたつもりはないのだが。で。とにかく行ってみた、200席はあろうかというその回転寿司屋に。

駐車でしばらく待たされた後、店内に足を運ぶとそこは「岐阜のファミレス」、青梅あたりでも一緒だろうけどさ。餌を啄みに来たブロイラーどもで異様に混んでいる店内。私が野鳥の会会員であったなら、子ブロイラーどもとユニクロフリースブロイラーども(と言ってもヨーカドーやダイエーのフリースと区別が付かない)の数を数えてここに報告したことであろう。

さて。食べるためにブロイラーの輪の中で待つ。しかも30分待つ。それは我々がこれまで是が非でも避けてきた行為であったが、貴い実験(と人類の進歩)のためには多少の犠牲はつきものだ。やがて他のブロイラーに紛れて我々二人も餌場へと案内された。

システムは普通の回転寿司屋と変わらない。ただ、ベルトの向こう側は他のブロイラーのための餌場となっており、そこには寿司屋の親父の姿はない。驚いたことに寿司屋の親父ならぬ農場主との意思疎通は餌場に用意されたインターフォンを用いてなされるのである。とりわけインターフォンを通じて酒類を注文した場合の農場主の反応は印象的である。パチンコ屋よろしく「71番台、生ビール入りました。ありがとうございまーす。」という店内放送が大音量で流れるのである。

餌にはしばしばプリン、チョコレートケーキ、ショートケーキなどが混入される。これは相当に巧妙な仕掛けである。子ブロイラーの偏食を危惧する親ブロイラーならケーキに手を伸ばそうとする子ブロイラーをたしなめるであろう。やがてケーキは後方へと過ぎ去っていくが、ものの90秒も経たぬうちに再び子ブロイラーの視界に入るようになっているのだ。餌場に居続ける限り、子ブロイラーどもは絶え間なく誘惑され続け、親ブロイラーはそれをたしなめ続けざるを得ない。

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