Oct 4, 2000

Fashionable nonsense

「ポストモダン思想」もそうだが、建築、音楽、絵画などにおける数学・物理の引用の方がより直接的で、また稚拙だと思うことが少なくない。そうした成果物は、「理論(の引用)があからさまに間違っているかどうか」という観点(Sokal的なアプローチの一つ)では批判できるが、「建築・音楽のスタイルとして面白いかどうか、新しいかどうか」という観点では批判しにくい。一方で「思想」の方はと言うと、前者の批判に加えて「それらは相対主義の亜種に過ぎない」と還元してみせた上でその内容を批判するのは手続きとして比較的容易だ。このような違いから建築家や音楽家の言説はSokal風の批判に晒される機会が少ない。問題は、彼らのポストモダンめいた言説の対象が作品自体のみに留まらず、音楽自体、建築自体、人間、地球、歴史などなどにも及ぶことが多いという不可思議な現象である。

About Me

My Photo

つくばで働く研究者

Total Pageviews

Amazon

Copyright 2012 Ogawa::Buzz | Powered by Blogger
Design by Web2feel | Blogger Template by NewBloggerThemes.com