Jun 19, 2000

ECOOP 2000

2000-06-10

Alitaria AZ787のフライト時刻は12:30。余裕を持って(なんと!)9時に出たのだが、渋谷駅でチンピラに絡まれたり、箱崎で南京錠を買うついでに日本みやげの扇子などを物色していたりしたせいで、成田に着いたのは11:55。Alitaliaのチケットカウンターに駆け寄り、発券、荷物のチェックイン、セキュリティチェックを経て、出国手続き。出国スタンプに表示された時刻は11:57。ゲートへ道を急ぐ途中で搭乗の案内を聞きたしばし後、旅の道連れとなる早田くんと丸山くんに遭遇。12:30、無事離陸。今度も間に合った!!

Alitaliaの機内食は悪くない。ワインだって、Montepulciano d'Abruzzo、一応お金を払って飲むような代物だ。ちょっと思うのは、United Airlineの食事がいまいちなのは、この航空会社の国籍が合衆国であるのと無関係ではないのではないかということだ。つまり、「インターナショナルな食事を指向している」せいでヘンテコな中華(Martin Yang)に行ってしまうのだ。Martin Yangはアメリカ人にとって「かなりCool」なのかもしれない。ともあれ、早田くんは前の席のおやじがいきなり日本酒を飲み出したのが気に入らなかったらしい。

映画は、「Hanging Up」、「Stuart Little」、「Mystery, Alaska」の3本。最初のHanging UpはMeg Ryanもの、かなりたるいのとワイン効果により見ることができなかった。Stuart Littleはまったくの子供向け映画だが、ネズミのStuart LittleのCG映像が素晴らしい。んで、私はStuart Littleに似ているらしい(なんでやねん)。Mystery, Alaskaはアイスホッケーのアメリカンドリームもの。おんなじテーマの映画を連綿と作り続けるということに安っぽい意義があるのかもしれない、寅さんシリーズのように。

Milanは曇。だからと言って湿度が高いわけでもない。13,000ITLのシャトルバスでMilan Centraleまで行き、ホテルを求めて歩く、歩く。随分遠回りしたが、実は駅からわずか800mのところにあるWindsor Hotel(はて? 洒落者のWindsor公は「Napoliを見て死ね」と言ったはずだが…)に到着。しばし休息した後、明日の列車の時刻を確かめるべく、駅に向かう。途中で早田くんがジプシーな人にタバコをたかられ、「Amico」と呼ばれていたことはとりあえず内緒だ。

駅で時刻表を確認すると、やっぱり明日は7:10am発らしい。意気消沈しながら、駅構内の「24時間スーパー」でお買い物。

帰り道、早田くんがイタリア語会話の怪しいテキストを手にBuon GiornoとかBuona Seraとか発音していたら、横を歩いていたイタリア人女性がナンパと勘違いして、けげんな顔で歩みを早めて去って行ってしまったこともかなり内緒だ。

帰りにノリのいいおやじのいるRistrante Porta Rosaというお店で食事をする。パスタとワイン。3人分で、67,000ITL。安い。「お勘定をお願い」はイタリア語で「Il conto, per favore」。

さてMilanと言えば、私にとってはAlfa Romeoの街なわけだが、Malpensa空港からMilan駅へ向かうシャトルバスの中でAlfa印のビル群を見た以外は別に目を惹くというほどではない。ただし、TVではAlfa Sports WagonのCFが流れていて、これはかなりイカス。

セクシーなパーティドレスに着こなした女Catherine Zeta-Jones。パーティが終わったらしく会場の地下駐車場に向かうため狭いエレベータに乗る。駐車場に着くと、女が乗ってきた車の両側にはドアを開く隙間もないほどぴったりと幅寄せをして他の車が停めてある。いやらしい笑みを見せる運転手たち…。しかし、女の車はAlfa Sports Wagon。やにわに女はドレスの裾を大胆にも裂いて、その太股を露わにする。さらにハイヒールのパンプスも脱ぎ捨てテールゲートから車に乗り込む。徹頭徹尾エロチックな視線で彼女を追うカメラ…。そして、Alfaサウンドとともに膠着から抜け出すことに成功。パワーウィンドウを開けて女は一言「靴を取って(…たぶん…)」。

2000-06-11

5時半起床。結局シャワーも浴びずにMilan Centrale駅に向かい、切符売場に並ぶと「6時からしか売ってやんない」とつれない言葉。しばし待った後、ようやく購入。Nice VilleまでのInterCity(いわゆる、L特急)が3人分で150,000ITL弱。安い。しかも、遠距離線にも関わらず座席予約すら必要なかった。

列車はMilanから南下しつづけ、穀倉地帯を延々走り続ける。Geneva P. Principe駅でスイッチバックしたまま(ヨーロッパの大きな駅は大抵その線の終点になっているのでそうせざるを得ない)、今度は海岸沿いを西進。国境のVentimigliaまでは季節外れの海水浴場のようなひなびた風情が楽しめる。Ventimigliaではしばらく停車して、牽引車両をイタリア国鉄(FS)のものからフランス国鉄(SNCF)のものに交換する。多分運転士の所属も違うのだろう。ちなみに我々が乗っていた客車は最初からSNCFのもの。

一方、フランス国内に入ると海岸の様子は一変する。Menton、Monaco、Nice、Antibe、Cannesとアメリカ資本が十分に注入された、瀟洒かつ華やかな観光地が続く。Monaco駅が地下にあり、かつ地上からでは遠景でしか宮殿を含めたその町を確認できないという残念な事態に陥る。

Nice Villeで一旦列車を乗り換えてCannesに2時頃到着。我々3人の泊まるHotel Americaはすんなり見つかった。なんとダブルベッドが一つ。ソファがベッドになるとして、どうすんねん。実はダブルベッドと思っていたのは、分割可能だが、移動不可能な90cm幅のシングルベッド2個だったわけだが(そういうのをダブルベッドと呼ぶんだけど)、あの90cm幅って本当にexactに90cm幅だから体格のいい外国人は困ると思う。ひとまず、私はソファのextra bedに寝、早田くんと丸山くんがダブルに寝ることになった。

昼は駅前のLe Monacoという店を探しに出かけたのだが見つからず(後から分かったことだが、このLe Monacoという定食屋は既に潰れていた…)、適当な店に入って昼定食の付け合わせの芋を食す。やっぱ芋だよ、芋。

Savoy HotelでRegistrationをしたり、海岸沿いの瀟洒なエリアを歩いて過ごす。夕食は本会場のPalais des Festivalsに近いIngrasiaとか言う名前のレストラン。ECOOPポロシャツを着てるボランティアと思しき学生や後でECOOP参加者と分かるカップルがいて、賑わっていた。全般に塩気がきつめだが、ここのクスクスは量も多いし、おいしい。

2000-06-12

9時起床。朝食を食べに階下に降りると筑波大の加藤和彦さんがいたので、一緒に食事。Continental Styleなのに、ハムとかシリアルがあって、変にアメリカナイズされている印象。

今日は本会場ではなく、Sophia Antipolisで行われるワークショップの初日なのである。なのだが、私は不十分な発表準備を補う必要があるので、二人をバス停まで見送るついでに、筑波大の千葉滋さんを見つけてしまい、しばし世間話。

ホテルに戻る途中で、Flea Market会場に紛れ込んでしまい、しばらく物色。その後、Rue Meynadierを歩いているうちにスーパーChampionを見つけて秤売りのトマトとパンとチーズと飲物を購入。27.7FF、すごく安い。そして、ホテルに着くとちょうどJAISTの渡部さんと出食わした。

食べながらホテルで仕事をしていると、3時前には早田くんと丸山くんの二人が帰ってきた。50FFも払って大学のまずいカフェテリア飯を食べてきた上、やることがないのでバスで帰って来てしまったらしい。

夕食は、加藤さん、千葉さんとタテメシ(©松岡さん)の約束をしていたので、Hotel de Villeという古くて立派なホテルの前で待ち合わせる。レストランが並ぶ趣味のいい小路(Rue St. Antoine)に入り、店を物色するうち、お茶大の佐藤一郎さんを見つける。一行に佐藤さんも加わり、店探し。フランスに留学していた佐藤さん曰く、経験的に外の席から客を座らせる店はおいしくない、と。実はこの一言が店探しを難航させた。そういう店ばかりなのである。そうでない店は値段が高い、つまり客が入っていない。結局、かなりの時間をかけてようやく店を決めることができた。

このレストランは良かった、頼んだ通りのものが出てきたし。ただし、パンがおいしくない。この地方は一般的にパンがおいしくないようである。Paris周辺やLyon、あるいはBretagneで食べるパンとは全然違う。少ない例だけを根拠にして、イタリアもパンがおいしくないということで千葉さんと私の間で合意ができた。実は千葉さんは、会議前にWalter Cazzolaを訪問しており、Genovaから我々と同じ列車に乗ってCannes入りしていたのだった。

日本の一流の研究者のテーブルとも思えないくだらない話をして盛り上がった。つくばにはおいしいレストランやケーキ屋が多いというのはやはり本当らしい。千葉さんによれば、中田さんや高木さんに連れて行ってもらっているようなところは「本当のつくば」ではないらしい。確かに高所得で、教養水準が高く、公務員住宅で家賃は極安、という環境では需要が高いのは間違いない。問題は供給があるかということであるが、地代の安さが幸いして意外に名店が多いとのこと。ふーん。でも、第一ホテルもなくなちゃうしねー。

この席が災いして、いやいや奏功して、丸山くんはその名前を業界に広く知られるようになるのである。丸さま伝説の始まりである。


今回の旅の道連れ。Excursionの水上バスで。
まずそうなピザを手にしているのが「丸さま」、赤シャツが「早田くん」。
後ろの人はカメラを意識せずにはいられなかったようだ。

2000-06-13

朝からSophia Antipolisで行われるWorkshop on Reflection and Metalevel Architectureに参加。Sophia AntipolisはNiceとCannesの中間くらいに多分あるんだと思うが、行き方がすごく謎。車で来たら絶対迷っている。

Workshopの午前の部。ClassicVMのJITインターフェースを使って、Computational Reflectionを行うという趣旨の「プラン」の発表が少し面白かったが、他はちょっと、ね。

お食事タイムは(昨日とは別の)大学のカフェテリアで。私が食べたチキンのソテーはおいしいとは言えないが、それでも学食並み。早田くんと丸山くんはパスタを選んでいた。かなりアメリカンだったらしい。見れば分かるじゃん。

Workshopに後ろ髪を引かれる思いだったが、メールルームで仕事の言い訳メールをだだだと10通ほど書き上げ、14:30頃のバスに乗ってCannesに戻り、お仕事、お仕事。途中でインタラプトして駅に行き、フランス国鉄の優秀なチケットマシーンを使って帰りの列車の時間を調べる。事前にWebで調べた通り、土曜日のNice Villeからイタリア方面へのInterCityは18時過ぎに出て23時に着く便しかないのであった。

夕方になって二人が戻って来たので、食事に出かける。昨日行ったRue St. Antoineのレストラン街の別のお店。全般に悪くはなかったのだが、メインの魚料理には完全にやられた。白身魚をキャベツで巻いてロールキャベツのように調理してあるのだが、問題はソース。チョコレートソース。気持ち悪かった。

値段を安く抑えたいと言っていた早田くんがいきなり赤ワインを頼んでしまったので、今晩も飲むはめに。だから、食後の仕事に差し支えるんですけど。

帰り道に千葉さんと五十嵐くん(Dを取って増原さんのところの助手になったらしい)に会ったので、一緒に帰る。


夕暮れのCannesのマリーナ。Cannesっぽい絵も撮ってみた。

2000-06-14

今日から本会場(Palais des Festivals et des Congres)でECOOP 2000の本番が開始。

丸山くんに作ってもらったナイスなアニメ入りスライドを組み入れて、午前中にはスライドをほぼ完成形にして、ひたすらOralの練習をする。

昼を過ぎても誰も食事に誘いに来てくれないので(結局、早田くんと丸山くんはMcDonald'sか何かに行ってしまったらしい)、Palais des Festivalsまで会場の下見に行く。でっかい。映画祭の様子を伝えるテレビ番組で見たことあるんですけど、この会場。

スーパーChampionで昼食を買い(14.4FF)、もう革靴はうんざりだなと思いながらうっかりRue d'Antibesみたいなショッピングストリートを歩いてしまったせいで、靴屋でTimberbirdのサンダルを買ってしまう(395FF)。うーん、快適かいてき。駅に再び時刻表を確認に行くと、あれ? 土曜日のInterCityに朝の便があるじゃん。というか、昨日はなかったから湧いたんじゃん? さらに、駅前のデパートでCannesのビーチで泳ぐ用水着をゲット(79FF)。ホテルのそばのJ.M. Westonでローファーを2000FFで買ってしまいそうな勢い。

何とかホテルに戻り、練習あるのみ。しばらくして、二人が戻って来た。夕食は昨日千葉さんと五十嵐くんが食べていたような気がする、会場の近くのシーフード屋La Maison du Porto。よくある店先に屋根付きのクーラースペース、日本で言えば生けすがあるようなお店である。

オードブルに12FF増しで生牡蛎を注文して、「Rの付かない月に牡蛎を食べてみる実験」開始。Huitresのフランス語の発音は言うのも大変だが、聞き取るのも難しかった。ともあれ、牡蛎はおいしくいただいた。早田くんがEscargotを始めて食べたらしく、いたく感動していた。牡蛎とかたつむりを1個ずつ交換して食べる。確かにおいしいよね。

メインはRourgetsとかいう魚のグリル、ほとんど日本の焼き魚であった。デザートを注文する際に、Strawberryの発音がちっとも店員に通じず、業を煮やした丸山くんは、ペーパーテーブルクロスに苺の絵を書いてコミュニケーションを取ることで、隣の席のドイツ人夫婦の笑いも取っていたというのは、かなり内緒な方のエピソードだ。

ホテルに戻り、松岡さんをまじえて発表練習、かなりしんどい。練習終了後、結局朝4時までスライドに手を入れたりした。


会場の周りの人々と贋ミッキーと100Francおじさん。
贋ミッキーかどうか判定するためには、首から下は普段着のままかどうか、手袋は軍手かどうかを確認すればよい。
早田くんは100Francおじさんに写真を撮ってもらったようである。

2000-06-15

その2時間後起きてシャワーを浴び、暗記用のOralのスクリプトを書くことにする。9時前には概ね終わり朝食を摂ってから、私は部屋に戻り、二人は会場へと行く。そして私はテンションを高めてOralバカとなる。

昼ぐらいになって会場に向かい、バックアップ用のPCを持っている早田くんを探すが見つからない。しかたがないので、メールルームで電源を補給しながらぶつぶつ、ぶつぶつ。早田くんたちは結局、松岡さんと一緒にSteve Hellerと食事をしていたらしい。私は結局食事せずじまい。

…。
……。
………。
…終わった。

Aspect-Oriented Programmingのパネルに参加した後、Lerin島へのExcursion。会場のすぐそばの船着場から、遊覧船と呼ぶにはあまりに味も素っ気も色気もない、水上バスに乗って移動。異常に空腹だったので、船上で振舞われていたPizzaのようなものとロゼワインをがぶ飲み。

Lerin島は鉄仮面伝説で知られる鉄仮面が幽閉されていた城砦がある島。そんなわけで城砦およびその跡のあたりを、酒でふらふらになりながらぐるぐると歩き回る。鉄仮面自体は、お金を払うか後楽園遊園地でないとと会えない模様。この島には、城砦跡以外にもビーチがあってCannesのメインビーチに比べると落ち着いた風情であるらしい。

水上バスで戻る途中、さらにワインをがぶ飲み、もうグロッキー状態。再び会場に戻ってReception。Reception TalkerはAran Kay。OOPSLA '99のDan Ingalsとほとんど同じ話をあんまり流暢でない調子で話すので眠たくなってしまった。松岡さんによれば、同じ話をinvited talkとして話すのは「3度目」らしい。Receptionの食事は立食でなく、テーブル食(という言葉はない)。無難すぎるフランス料理で、取り立てて書くべきことはない。強いて言えば、Cannesでの食事で一番パンがおいしかった。


Excursion時の私。よれよれである。

2000-06-16

8時起床。朝食後、SNCFの駅に出かけてMilan Centraleまでの切符3人分を購入し、InterCityの座席指定をしてきた。208FF×3。フランスの方が微妙に高いか。

会場に出かけてメールをチェックする。午前中は見るべきものがなかったのでかねてからの計画を実行に移すことにする。まず、ホテルに戻る途中で昨日早田くんが捕まったという贋ミッキー&ドナルドを見つけて写真に収める。そして、ホテルのフロントでビーチ用の汚してもいいタオルを借りる。そして、荷物を部屋に置いてくる。そして、…

海だー!!! わーい!!!

一番ヌーディストが多そうな、もとい一番会場から近場のビーチの、一番かわいらしげなMademoiselleのすぐそばに陣取って、こうやってPalmで日記を付けている私(いや、そのPalmはもうないんだけど…)、

なんか幸せー。

(なんとなく色には気を使ったつもり。ピンクはまずいよね、ピンクは。)

なんか幸せー(嘘)。

幸せに浸っているだけではなんなので、泳いでみる。冷た~い。陸に上がってみる。暑~い。も一度泳いでみる。冷た~い。再び陸に上がってみる。暑~い。要するにこれはサウナだ。陸でしばらく焼いてみて我慢できなくなったら泳ぐ。どうもこれがコツらしい。

2時近くまでビーチで泳いだり、焼いたり。昼食はビーチのそばのスタンドカフェのテイクアウトで済ます。Manish Guptaの発表を聞きに会場に戻り、再びビーチに行って、Farewell Drinkの時間を見計らって会場に。松岡さんたちとタテメシの約束をして、20時までの買い物タイムに突入。

Rue d'Antibesあたりのショッピングエリアをいろいろ見て歩く。アメリカンなブランドが多い中、一応私が心惹かれるフレンチブランドもいろいろあったのだが、金が減って荷物が増えるので「止め」。et vousでワンピースを買って行こうと思って店に入ったが、私には女性ものの、試着はもちろん購入は難しすぎたので断念。fnacを見つけてCD/DVDをチェックしたり、fnac内カフェでぼーっとして時間を潰してしまった。結局、Solarisのお店でThierry Muglerのサングラスを買っただけ。Muglerは女性もののブランドなので(メンズもあるけど)、多分このサングラスもそう。店員がかなりけげんな顔をしていた。

夕食はホテルで加藤さんが勧められたCafe Richelieuというお店をやっと見つけられたので、そこに入って125FFの定食を食べる。すごく真っ当なフレンチ。やっぱり地元の人はこういう普通の味付けのお店に行くのね、当然だけど。私はオードブルがEscargot、メインが鴨のロースト。早田くんも鴨を頼んだのだが、松岡さんに取られてしまい、代わりに豚カツのようなものを食わされていた。


「岩」並にかなりきれいな海。
ただし、これはLerin島の近辺。ビーチは結構汚れていて犬が泳いでいる。

2000-06-17

9:09発の列車に乗るために急いでチェックアウトして、駅に向かう。ところが早く着きすぎたために、一本前の8:45くらいの寝台列車に乗れてしまって予定より早く二駅先のNice Ville駅へ。30分ほど待ってNice始発のInterCityに乗って5時間ほどで、見覚えのあるMilan Centrale駅に到着。ホテルに行って荷物を置き、Duomo前の広場で20時に待ち合わせることにして、買い物をしたい私はSan Babila、観光をしたい二人はDuomoまで地下鉄で行く。この地下鉄駅ホームや車両内のカラーリングやフォルムがイタリアっぽい。真っ赤に真っ黄で、過剰にデザインされている。写真に納めておけばよかった。

San Babilaに着いて地上に出てみると、そこは広場。とりあえず、ブティック街として知られるMonte Napoleone通りを探してみたのだが、地図がないので勝手が分からない。一番広そうな通りを適当に選択したら、それはVittorio Emanuele II通りで、ついついDuomoの前まで歩いて来てしまう。途中、キティちゃんや「おでん 生ビール」のTシャツ(そう言えば、Cannesでは「祝 大日本神国万歳」とか書いたTシャツの人を見かけた)の人などに出食わす。しょうがないので、広場のそばのカフェでビールを飲んだ後、Duomoの観光などしてみる。

どうしよう、このままではMonte Napoleoneにたどり着けないと思ったときに、Duomo広場の反対側にある観光案内所が目に飛び込んできた。すかさず、英語の地図をゲット。これでなんとかなる。San Babila広場に戻る途中で、ゴスペルな人達が歌っていたのでしばらく見物。

無事にMonte Napoleone通り。なんだかFerarri率が高い。10%を超えている。辻ごとに警官が立っているし。てくてく歩いていろいろなブティックをひやかしに入る。どこも英語か日本語を話せるスタッフがいた。おちおち見物もできやしない。Etroの本店に行って、小物類はどこぞなもしと聞くと、「小物や香水類ですか? 外に出て左に進み、すぐ角を左折すると右手にある店舗にございます。」と日本語で答えられてしまった。しくしく。言われたとおりに行くと店はあったが閉まっている。中に人がいたので手を振って合図を送るとドアロックを解除してくれた。なるほど、店員一人の小店舗はそういうシステムらしい。そして、小さいバッグを購入。しばらく店員のおばさんとCannesの話をしてから店を出ると、日本人男子発見。「ミラノで決める最新ファッション」とかいう見出しの雑誌を広げてうろうろしていた。にやり。この後も複数のブティックを梯子してひやかす。

歩き疲れて喫茶店に入ってCoca Colaを頼むと、Cola以外にポテトチップスやら生ハムやらのスナック類を山程持って来て、サービスです、とのこと。名古屋以上の過剰サービスが普通なのかもしれない。とても食べ切れやしない。店を去り、Duomo前広場に行くと妙に人が増えている。広場の巨大スクリーンにサッカー中継を写していてそれを見に来ているらしい。スクリーンを見ている人達の様子を伝えるためのテレビカメラも来ていた。ほどなく、丸山くんを見つけたので一緒に鳩の様子をつぶさに観察しながら早田くんを待つ。結局、19:45くらいには全員集合。

夕食はSan Babila広場近くのMoon Fishとか何とかいう、薄焼きピザで有名なPaper Moonの姉妹店の魚料理屋。Antipasto、Primo、Asti Spumante、デザート、コーヒーを頼んで、3人でちょうど200,000ITL。すごく贅沢をした気分だが、大した金額ではない。実際、このお店はかなり良かった、魚の鮮度も味付けも。

2000-06-18

問題の一日。飛行機は14:05発の予定だったが、Milan Malpensa空港には土産物を買うために余裕を持って10時半くらいには着いた。当然、Departure Listに我々の乗るべきAZ786便の情報は載っておらず、チェックインカウンターでも「あんたら早過ぎ!」と言われてしまったので、空港内のファーストフード屋で朝食。早田くんはFrance Francで払って多少ぼったくられていた。

11時過ぎ。Departure ListにAZ786便の表示。ただし、出発予想時刻は19:00。5時間遅れ。しかたなく、カウンターでチェックイン。Palmでちきちき遊んだり、本屋で時間を潰す。Harry's Bar(マスターがHarryさんという)でビールを飲んでいると(このビールにも名古屋を上回る付け合わせスナックが奢られていた)、二人が二つの知らせを持ってやってきた。一つは、昼食券をもらったということ。もう一つは、14:30発のJAL便に振り替えてもらっている人がいたということ。すかさず、三人分のチケットを手にカウンターに向かい、「われぇ、JAL便があるならそっちに振り替えんかいっ」と英語で言ったつもりだが、「難しいっすね。調べてみますけどもう満席だと思うっすよ。ほらね。」ということの次第で、ミールクーポンのみをゲット。結局、振り替えが可能だったのはほんの一部の人であった。

14時近くなってから、空港のAutogrill(空港によくあるセルフサービスのレストラン)で食事。イタリアのメロンは「肉が世界一おいしい」らしいので、大量に確保。確かに。丸山くんは、烏賊のシチューみたいなものを選んで負けていた。

食後、レストランで時間を潰していると、Departure Listが更新されて出発予想時刻が22:30に。あと一歩という希望が虚しく打ち砕かれる。しばらくして、空港内アナウンスで、Alitaliaのカウンターまで呼び出された。曰く、機体のトラブルで整備とテストに時間がかかる、余裕を見て22:30には間違いなく飛べる、その間暇だろうから空港近くのマジョレー湖畔のホテルで休んでもらい、夕食も振舞う、と。おっもしれ~。

マジョレー湖ツアーに何となく心惹かれるものがあったが、バス乗り場に行くとあまりの人の多さにげんなり。あまりにげんなりなので、ツアー参加は見送り。空港で待つことにする。ああ、このときに参加していれば…。でも、この判断は実はそんなに外れていなかった。人数が多すぎてゆっくり食事できなかったらしい。ビジネスクラスの人にはホテルの部屋があてがわれたのだが、食事は摂れなかったらしい。

19時半、セキュリティチェックと出国審査。Departure Listを見つめながらひたすら待つ。土産物を買ったりしているうちに、私の大事な黒い魂のカケラ、WorkPad c3 50Jが落としたか掏られたかで見つからないことに気が付いてしまった。ひーっ。心当たりのある場所をあちこち探し歩いたり、土産物屋やインフォメーションや警察などなどを巡り尋ね回る。が、あまりに当然なことに無駄な努力であった…。がーん…。そうこうするうちに搭乗ゲート番号と新しい出発予定時刻が23:30に決まったので、ゲートにしぶしぶ向かう。ごめんよ~、おいらのWorkPad~。

23:30になっても搭乗が始まらないので、しびれを切らした日本人客が搭乗口に詰め寄って押し問答を始めた。堪りかねたAlitalia職員が再三アナウンスを行って、「もうすぐです。まもなくです。もうしばらくお待ちください。」と宥める。こうした押し問答を眺めながら、今日という日は終わるのであった。

2000-06-19

搭乗が始まったのは、00:15。搭乗に30分ほどかかり、離陸の準備にはさらに時間を要したので、結局離陸は1:00くらい。Alitaliaの搭乗員がお詫びの印にということで、Zegnaのネクタイを配っていた。こういうふうに物で懐柔するのは良い結果を生まないと思われる。次にフライトが遅れたときに「前は物をくれたじゃないか」と詰め寄る者が現れたり、「Alitaliaは○○をくれた、こっちの航空会社はサービスが悪い」とか言う者が現れかねない。結果として、業界全体のモラルを低下させるのではなかろうか。

映画は、David LynchのThe Straight Storyなどがやっていて興味深かったのだが、睡魔に負けて、ぐっすり。気が付くと飛行機はすでに日本海を飛んでいた。

11時間のフライトと7時間の時差で、成田に着いたのは午後7時。午前8:00に着く予定だったのだが。スカイライナー、京浜東北線、大井町線、東横線と乗り継いで家についたのは23時。つっかれた~~。

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