Apr 29, 2000

Stop Making Sense

Title:Stop Making Sense
Director:Jonathan Demme
Year:1984
Place:Cine Quinto
Eval:★★★

80年代、万歳。

Talking Headsを聴いたことがない世代にも是非観てもらいたい。

このフィルムは1983年12月の彼らのライブを収めたものであるが、おおよそロックバンドのライブ映像が演奏の臨場感やら観客の熱狂やらを記録することに終始しているのを考えれば、一線を画すものと言ってよいだろう。このフィルムでは観客はほとんど映らない。カメラは、ダンスやオペラの舞台映像と同じく、ステージ上のTalking Headsの演奏と演技を撮り続ける。舞台装置のスタッフが黒子の衣装を着ていることが、何よりこのステージが演技・演出に主眼を置いたものであることの証明である。

当然のことながら、舞台上でも観るに値する出来事が起きている。Talking Headsのメンバーは終始観客に見せるための動きをしている。一曲ごとに異なる奇妙な振り付け、例えばふいによろけてみたり、ダボダボのスーツを着込み体をくねらせてみたり、びっくりしたように両腕を上に挙げてみたり、自分で自分をなぐっては起き上がる仕草をしてみたり、はまったく演奏とは関係がない。チャップリンよろしく道化じみた演技をしているのである。ちょうどオペラが歌だけで構成されているわけではなく、またダンスが踊りだけで構成されているわけではないことを想起させられる。

演出も盛りだくさんだ。照明を暗転して下からスポットライトだけでメンバーをアップで移した直後、一転明るくしてメンバーの姿をステージ後方のスクリーンに投影してみせる不気味な演出は、スリラーものの映画で近年一般的に使われるようになったカット構成に近い。スクリーン上に関連性のないと思われるテクストを投影してみせる演出はモダンダンスにその影響の一端を見ることができる。他にも人体の一部をアップで撮ったり、Tom Tom Clubのストップモーション映像も、どれもこれも当時は一般的でなかった映像手法ばかりだ。

Stop Making Sense、見て来ました。すごかったです、David Byrneのパフォーマンス。4曲目あたりのBurning Down The Houseで観客のテンションも上がり切って、「すげー」「かっこいー」の声が出始め、もちろん1曲ごとに拍手、コーラスはとーぜん一緒に歌っちゃいます、よー。映画館を出ても、思わず不穏なアクションとってる私。あんなカッコいい曲をあんな奇っ怪でカッコ悪い、かなりラッキー池田入ってる、振付けで歌っちゃうってやっぱり素敵だわ。それとちょっとショックだったのは、Tina Weymouthってもろロリータ系じゃん、中学生の頃はカッコイイ系のお姉さんだと思っていたのにー。歳をとったってことですかい?

Stop Making SenseのUS版DVDは、Region code freeらしい。ということで、機会があれば買っておきたい。

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