Jul 30, 1999

私の運命(再)

何はともあれ、私の運命の再放送(時間ははなまるマーケットのすぐ後)なのである。

もうメロメロ。2クール分あるので長いこと! Reflection 99でフランスに行く前に手術が終わったあたりだったのにまだやっている。メロメロが好きな人は必見。オープニングの荒井由美の歌を聞くだけで不安が募るメロ快作。

段田安則、舞台出身の人たちの中ではあまり注目してこなかったが、よいなあ。坂井真紀のあの明らかに不自然な髪型がやっぱりカツラだったということも劇中で確認できたりして二度おいしい。

Jul 25, 1999

Reflection99

1999-07-17

昨日の朝まで締め切りのために徹夜をし、その昨日はJim WaldoとLars Bakが研究室を訪れて講演をするという非常事態も重なり、出発の準備なんてできているはずがない。大学に音響カプラを忘れてきたのに家に着いてから気付いてしまったので、余裕を見て朝5時に起きて、週刊フジテレビ批評を見ながら荷造りし、目途が立ったので大学に車を走らせ、カプラを掴み、家に戻る。そして出発。

Lufthansa便なので箱崎でチェックインできないわけであり、なんだかんだ言ってきつい。いったいどの方法で成田に行くべきなのか? ここのところ何回か挑戦しているのは、ひとまず京成スカイライナーを利用するとして、上野がいいか、日暮里がいいか? 南武線で川崎に出て京浜東北線か、東急&山手線か? 今回判明したのはどれもいまいちだということである。

Lufthansaは初めて乗ったが、よく使うJALやUAのエコノミーと比べると良い。Recaroシートの出来がいい。リクライニングすると座面の傾きが変化するし、コンパクトにできているので前席との間隔が広く膝のスペースに余裕がある。ヘッドレストの左右が起きるので、頭の位置を固定するのも容易だ。

食事が悪い。二度目の食事のときにカルボナーラソースのパスタが出たが、フォークで掬うと音も立てずにぼとりと落ちた。Lufthansaはその質の高い機内食が評価を得て、Confrériede la Chaîne des Rôtisseursの会員に選ばれているのだが、Economyは例外だろう。うん、きっとそうにちがいない。

映画は、Star Trek: Insurrection, Mighty Joe Young, Holy manの3本。Star Trekはテレビ版の延長。Next generationsファンならそれなりに楽しめる。真ん中のディズニー映画は力尽きた。Holy manはEddie Murphyのコメディだが、もう誰も彼の芸で笑わないのでは?

隣席に乗り合わせた日本人の女の子が可愛かった。私はこういう時のくじ運が大変良い。結構暗い娘で会話に苦労したが、道中楽しめた。彼女はFrankfurtでHeathrow行きにトランジットして行った。

Bundesrepublikに入国した際にスタンプがもらえなかった、あとで問題にならなきゃいいが。Frankfurtでは当初から分かっていたことだが、3時間待ちになってしまった。仕方ないのでバーでビールを飲んでFFで払い、DMを受け取る。10DM紙幣ってCarl Friedrich Gaussの肖像なのね。正規分布のグラフと式が書いてあって、技術立国の香り…。

CDGへの飛行機ではドイツ人の親子がフランス語の練習をしている。微笑ましい。

CDGでは最終のシャトルバスに思いっきり無視され、タクシーでHotel Bleu Marine Roissyへ。このホテルは三ツ星のくせに安い。おそらくこれから泊まるどのホテルよりも快適だろう。

1999-07-18

CDGまでシャトルバスで戻り、さらにAir FranceのシャトルバスでMontparnasse駅へ。途中、東京ではディーラーの周りを除くといまだに滅多に見ることのない206を2,3台目撃、やっぱり306のデザインは出色の出来と自画自賛。2時間ほど待つ間にQuickのハンバーガーで食事し、Rennes行きのTGVに乗る。Quickはフランスならどこにでもあるファーストフード屋であり、フレンチアレンジのハンバーガーの意外なおいしさが毎回楽しみなのだが、店員に一様に英語が通じないのが難点。TGVは客車は動力がなく牽引されているだけなので、相変わらず乗り心地が良い。Rennesでは10分でSt. Malo行きの在来線に乗り換え。チケットを買うのに大慌て。よく考えれば、Montparnasseで買っておけばよかった。2等客車でエアコンがないので暑いこと!

St. Malo駅そばのinformationのお姉ちゃんにホテルの場所を尋ねると、城壁に囲まれたOld town(Muro)にあって、「歩いてもそんなに遠くない」と言う。タクシーも全然来ないので、歩くことに決定。しかし、「歩いても『そんなに』遠くない」はたいてい「歩く距離ではない」の法則に従い、私の自宅から武蔵小杉駅までくらいの距離をスーツケースを引きずって歩く。つまり、前日それくらい運んでいる私は平気だが、ホテルに着くころには汗だくである。

Hotel Port Maloは難なく見つかる。一つ星のPetit Hotelだけあってぼろい。ベッドは規定の90cmもないだろう。クローゼットがなぜかバスルームにあるので、服が湿ってしまうのではないかとちょっと気になる。Hotelの親父はなかなかいい奴である。

部屋でしばし休んだ後、Old town内を夕食の場所を決めようと散策し、クレープなど食しながら、「海の家」(テントでムール貝やステーキ肉が出る、しかし、それしか出ない)でムール貝の山を食べるのだけはやめよう、どうせなら雰囲気のよさげなブラッスリーかビストロにしよう、安ければなお良い、といううことになる。「テーブルの上にグラスではなくカップが載っている飯屋は、すなわちお好み焼き屋である」法則を発見して、探索は意外に難航した。結局、無難そうなブラッスリーを見つけて、オープンテラスに席を取り、とりあえず夕食にありつくことにする。しかし、そのブラッスリーはちっとも無難ではなかったのである。

Assiette de fruits de Merには気をつけろ。

このブラッスリーで、私は前菜にムール貝の酒蒸し、じゃなくて白ワイン煮、を、早田くんはそのAssiette de fruits de Mer(海の幸盛り合わせ、という感じか)を注文。ムール貝の量が多いのはしかたない。こういうものだ。傍のフランス人のカップルがムール貝を2皿頼んで、無言で食べつづけている。マシーンだ。早田くんの方は、塩茹でした田螺や巻き貝や子海老と生牡蠣の盛り合わせであり、ルックスにおいていささかシュールである。子海老は皮が付いている。私が思うに、皮が剥いてある子海老はcrevetteだが、剥いていない子海老はである。結局私はムール貝に飽きたあたりで、早田くんと皿を交換して虫と巻き貝を平らげる。うーん、海の幸。メインは私がturbot、早田くんがpouletのソテー。こっちは至って無難。

このブラッスリーでは屋外に席を取ったのだが、夜が更けるつれ、酔い醒めも手伝って、Tシャツ短パン姿の私は凍えるほどに寒くなってしまった。食後、ホテルに戻る途中、千葉さん夫婦、増原さんに会う。

1999-07-19

昨日の夕食のおかげか、そろそろ生命力が有り余ってきている。そして、Reflection '99の会議の一日目…。「ずばりバカンスでしょ!」的ニュアンスを人々に伝えるため、私は昨日と同様、Tシャツ短パン姿だ。会場に行くとGregor Kiczalesもそうだった。


Reflection '99の会場。左のおやじがいい味出してる。

会議の一日目終了。体力の有り余っている私は海辺を散歩、散歩。引き潮加減で岩場に行くと、昨日のムール貝他が岩場の水溜まりにいる。実際に食べたのは養殖しているやつだろうが。いや、ひょっとすると…。この様子を見てから食べた方がショックが大きいに違いない。

増原さん、渡部さん夫妻、天野さんとともに食事することになる。渡部さんの奥さんと早田くんがそれぞれの事情でシーフードに食傷気味であるという理由から、おこちゃまメニューのある安飯屋で食事することになった。私の基準から言えばちょっと子供舌の面子が多すぎた。私はサーモン系を主に食す。あまりに安すぎたので、その後クレープ屋に行き、「ブルターニュと言えば」の目玉焼き付きGallette(蕎麦粉入りクレープ、crepe(小麦粉クレープ)よりかなりヘビー)を食べる。増原さんによると、NantesではGalletteを食べた後にデザートとしてcrepeを食べた客がいたそうな。

生命力が余っている私は、この後波止場の方に出かける。船がドックに入ってきて、跳ね橋が上がったり、花火が上がったりで大騒ぎである。船員さんたちも歌を歌っている。

ホテルに戻ると、向かい側のIrish PubにどこぞのFork Rock歌手が来ていて大騒ぎだ。

1999-07-20

…発表が退屈…(だというのは内緒だ)。会議の二日目終了。

今日は、Mont St. MichelへのExcursionがあり、会議終了後に会場からバスに揺られて1時間強。途中、牡蠣養殖やムール貝養殖の「工場」があり、バスガイドさんによると、最近は天然のものを取ってはいけなくなっているらしい。他に、St. Maloの歴史やMont St. Michelの歴史を教えてくれた。St. Maloの至るところに像があったJean-Jacque Cartierは、カナダを「発見」した人なんだね。すっかり忘れてた。

Mont St. Michel。この馬鹿げた、しかし美しい僧院は映画でもお馴染みであり、おそらくフランス人を含むヨーロッパ人にとって代表的な巡礼地。Mont St. Michelはもともとブルターニュの半島から1kmほど沖にあった島に建てられた僧院。もともと無闇に遠浅の海なので、潮がひけば歩いて渡れる。が、ここへの巡礼を楽にしようと堤防を築いて道を作ったら、周囲の川から運ばれる砂が堆積しはじめ、遠浅の海じゃなくて完全に陸地になってしまった。将来的には、景観を維持するために堤防を壊して橋を架けて一般車両は島に入れなくするらしい。

到着するやいなや降雨。山の天気は変わりやすい。バスガイドさんがいろいろ教えてくれる。でも寒いんだよう。

近くのレストランに一旦移動して食事。Mont St. Michel名物、プレーンオムレツが出るかと思いきや、普通のフランス料理。鴨のコンフィ。このレストランから望むMont St. Michelの景色は素晴らしい。


夕立ちの合間のMont St. Michell。日付が変なのは日本時間のため。

再び島に戻り、僧院の中の見学。ロマネスクとゴシックのちゃんぽんで、King's Fieldのダンジョンのようだ。僧院の中になぜか前衛芸術系の、しかしアートとして成立するには言説に欠いていることもあって、いまひとつ質の低いオブジェが展示されており、訪問者を戸惑わせる。いたく関心しているI'llかLOOK JTBの日本人の親子がいて楽しむ。

1999-07-21

早田くんの発表が12:00からなのだが、ちょっと準備が遅れがち。もう少し早くスライドを私にくれればよいのに…。朝の横手さんの招待講演はだいたいブッチ。いいよね、別に。空腹に耐えかねてゆっくり朝食を取った。

早田くんの発表は結局どうしたのかというと、彼が手に私のPortegeを持ってカンニングペーパー替わりに見ながら話し、スライドの方は松岡さんが操作し、私はカメラ係だ。何とか滞りなく終わった。質問タイムがちょっと辛かったが、千葉さんのつまんない質問で時間が潰れてしまった。

直後のお昼の際に、早田くんが持っていたノートPCがワイヤレスであるにも関わらず、プレゼンテーションができていたのを見て、驚いている人が何人かいた。There's no magic. It's a kind of "Wizard of OZ"...

そうこうするうちに会議は恙無く終了。次回は2年後に日本、多分京都でやることになるだろう。つ・ま・ら・ん。ECOOP 2000がフランスだからいいか。

夕食は、松岡さん一家、千葉さん夫婦、横手さん、増原さん、天野さん、早田くん、私でMuro内の小さいカフェで済ませた。え、もうちょっとちゃんとしたところへ行くんじゃなかったの? 子供がいると状況が違うのか…。早田くんが松岡さんとみどりさんと千葉さんの奥さんの典子さんに囲まれるバミューダトライアングルに席を取ってしまったために、子供の相手をしたり、奥さん同士の会話を目の前で見なければならず、不幸だった。

継続は力なり! やっとフレンチフライの山が食べられるようになった。今なら中田さんに勝負を挑める。横手さんのムール貝と松岡さんのGalleteもつまみ食いした。旅行が1週間で終わるのは残念だ。その後、増原さんと早田くんと3人で例のIrish Pubへ行き、かなり粘る。なるほど騒がしい。聞いたことがあるIrish Popががんがんかかっている。


我々が泊まったプチホテル前のIrish Pub。

1999-07-22

今日はお昼前にSt. Maloを経ち、Paris入りする日である。朝食をとってから、St. Maloの中の様子を写真に収めに歩く。早田くんが調べたところによると、Muroと駅の間はバスが運行していた。山ほど。やっぱり。

今回はSt. MaloからRennesだけ1等客車にしてみた。実はTGVとまとめてチケットを購入するとSt. Malo-Rennes間のアップグレードの分だけ値引きになるのだ。そうと分かっていれば、往復分をまとめて買ってTGVもアップグレードするべきだった。

Rennesまでの移動に使ったこの列車はParis-Montparnasseまで直行列車だが、6時間くらいかかってしまうので、普通はTGVに乗り換える。長距離用であるためか、猫足的乗り心地。段差をひょいひょい飛び越えて衝撃をキャビンに直接伝えない。TGVは速度が出ているので上下動は弱く滑っていくような印象だが、左右動が圧倒的にきつい。この点は日本の新幹線と大差ない。

Montparnasseに着いて最初にしたことは、Paris Visiteを購入すること。Paris VisiteはRATP運営のMetroとBus、SNCFのRERの1,3,5 Day(s) Passportのこと。都心限定で3DaysのParis Visiteを購入して120FF。15回は使わないと元がとれず、したがって高すぎると評判は決して良くないのだが、毎回買うのに比べると(しかもベンディングマシーンの操作が駅によって結構違うのだ、これが)遥かに楽。

ホテルはGrands Boulvardes (旧Rue de Montmartore)駅近くで、Madrid Opéraという名前の示す通り、Opéraに近くて便利。ホテルのmadameがかわいくて好み。というか、そのときはその娘、mademoiselleだと思っていたんだけど。フランス人(の女の子)って愛想が良いから話していても楽しい(例えば、アメリカのコンビニと比較してみてくれ)。で、ついついお店にひやかしに入ってしまう。これは作戦に違いない。

休息もそこそこにHotelからOpéraまで歩く。意外にも遠い。OpéraはGarnier、Bastilleともども夏ゆえ休演だが、Opéra Garnierは建物が大改装中で、全体を包み込むように足組みが組まれ、板で覆われている。仕方がないので内部をひとまず見学する。

Opéraから、Hotel Ritzがある広場、すなわち、真ん中にロータリーになっていて、上端にナポレオンの騎馬像が乗っかっている(しかし、ナポレオン以前はルイ14世の像だった)青銅製タワーがあるPlace Vendôme(最近、カトリーヌ・ドヌーブの映画の舞台になっている)を経由して、Rue de Rivoliに出て右折、Place de la Concordeに向かう。

ここでとりあえず、Musée de l'Orangerieに行く。入口付近で「ナカタ、ナカタ」と話しかける人がいる。観光地らしい。「オブチ」を教えておいた方が良かっただろうか。ともかく、Orangerieに行くが、Monetの睡蓮しかない、Orsayとか松方コレクションとかからかき集めてきて。確認しました。私はアメリカ人のようにImpressionistが好きでもないし、特にMonetは駄目である、と。アメリカにいる時に、Norton SimonとかでDogasを見るときにはこれほどイヤな気がしないのはいったい…。

Concordeに戻り、Seine川沿いにPont Alexandre IIIまで行き、金ぴかのモニュメントを確認した後、Grand Palais、Petit Palaisの間を通過して、Champs Elyséesまで北上。Aéroflotのビルを左に見つつ、途中でLéon de Bruxelleというファミレス、じゃなくてシーフードレストランで食事。ムール貝のグラタンみたいなものを食べる。相変わらずフレンチフライが食べられる。どうしたんだ、いったい。

何とかCharles de Gaulle Etoileまでたどり着き、凱旋門に登る。途中、スーツケースを持って登っているアジア系の女性を発見、ツワモノがいたものだ。凱旋門に上がったのは初めてなので中に土産物屋を設けるほどのスペースがあるとは知らなかった。確かにいろいろ見える。マイ・コニカ ビッグミニで色々遊んで写真を撮る。

1999-07-23

朝はSacré-Coeur。2号線が不通で、替わりにバスで行け、ということだったのだが、バス乗り場が見つからず、結局Barbes RochechouartからAnversまで歩く。で、珍しいビザンチン様式の教会であるところのSacré-Coeur。私はここからのParisの眺めが気に入っていて、前回も来ている。ちなみに「世界ふしぎ発見」でフランスがテーマのときは最終問題は必ずここで出題されるという事実は記憶に値する…。

早田くんの「いんちきくさい絵書きの絵が買いたい」という要望のため、Montmartoreのあたりを散策することにする。人通りが少ない。結局、絵書きは似顔絵屋しかおらず、しかたがないのでDali博物館に入ってしまう、Dali嫌いなのに…。金の無駄。

バスと地下鉄を乗り継ぎ、Les Hallesまで行って、ショッピングセンターForum de Hallesで早田くんのドライヤーを探す。そろそろ諦めよーよ。で、結局Informationで聞いても「ない」とのことだったので、諦める、フランス人が「ない」というときは単に「知らない」「面倒くさい」ということが多いよな、と思いつつも。

そういうわけで、Centre Georges Pompidouまで移動し、そばのCafé Beaubourgで昼食を摂りながら、今後の予定を立てることにする。このカフェはスノッブを絵に描いたような店。内装はモダン。窓際の席の両サイドが本棚になっていて、好きに読んでよい雑誌や本が置いてあるのだが、本のジャンルはコテコテ思想書。お茶がMariage Frèresなので、そういう点でも楽しめる。早田くんはLouvreに行くことにし、私は買物をしたり、Grand d'Archeを見に行くことにし、18:30にMusée d'Orsay前で落ち合うということにする。

Centre Georges Pompidouの国立近代美術館は開いていないので、Robert Delaunay展を見る。万博だねえ。しかる後、ミュージアムショップで立ち読みして粘る。赤ん坊連れの女性になぜかDelaunay展の感想を聞かれたり、立ち読みしていた本の話をする。なんか納得していた模様。

Richard Rogersの手になるCentre Georges Pompidouについては今時語るべきことを持たないが、一面が今回は馬鹿でかいSwatchの広告になっていた。なんとかカメラに収めようと思ったが、圧倒的な大きさなのでそれは無理なのであった。そうやってぶらぶらしていると、怪しげな絵描きが近寄って来て、曰く「絵描かせてよ、お金は取らないから」、反射的に「結構です」。しかし、食い下がる絵描き「アジア系の顔に興味があるんだよ」、私は「じゃあ、あそこにいる夫婦でもいいじゃん、別に」とあしらう。なおも食い下がる絵描き「君の顔に興味があるんだよ、funny faceをしている」「知ってるよ!!」と最後は叫ぶ。面白かった。

Forum de Hallesでしばし散策し、旅行中に時計をなくしたような気がして、Swatch shopを見つけて買う。荷物整理をしていたら、なくしたはずの時計はちゃんとあったけど。

荷物が邪魔なので、一旦ホテルに戻る。しかる後、Grand d'Archeを目指し、Metroの1号線の終点(始点?)La Défenseへ向かう。Grand d'Arche(新凱旋門)! 思っていたより、でかい。とても良い!! テクノロジーの無駄遣い。隣に建っているPalais du La Défenseも面白い。円柱状の建物の上に正三角形の板を乗せ、その頂点をぐぅーと下に引っ張り降ろした状態。三角形の重心部分は上方へ持ち上がるため、全体として円柱部を覆うドームを形成する。その他、このあたりにある建物はどれも面白い。是非もう一度来たい。

Metro 1号線でPort Maiorに出、そこから、RER Cに乗り換えて、Musée d'Orsay前で早田くんと合流。Louvreでは松岡さん家族と遭遇してしまったらしい。合掌。

RER CでChamps de Marsまで戻り、地上を歩いてTour Eiffelのところまで行く。前回は風が強かったためか、2階までしか登れなかったが、今回は3階まで。2階と3階では随分景色が違う。行列にかなり疲れる。

夕食をOdeonとかSaint Germain des Présあたりの小粋な店で食べようということになり、RER CでSt. Michelまで再度戻り、MetroでOdeonまで行く。早田くんの持っていたガイドブックにあったPetite Courというお店に行くつもりだったのだが、地図に描いてあるところに行っても、全然たどり着けない。結局地図が間違っていることを確認し、Odeon周りをうろうろしていたら、見つけたよー、Petite Cour!!

ちなみにその間違っていたガイドブックとは、昭文社の個人旅行「パリ」だ。このシリーズは地図が見やすいので結構使っているのだが、「アメリカ西海岸」のSan Diegoのレストランの場所も違っていたです。

Petite Courは外装が白っぽいかわいらしいプチレストラン。内装は意外にきちんとしている。ワインリストも店員のサービスも正しい。もう嫌だというくらいの「こってり」を味わいたくてFoie de veauを食べる。実にこってり。趣味のよいソースを除けば、アメリカでも食べられるけどね。

ゆっくりと食事した後、OdeonのMetro入口前まで行くと、すごいイベントが始まろうとしていた。すごい数のローラーブレーダーの集団!! どこかでループしていたのかもしれないが、見ている限り何万人もの人々が夜の街を疾走して行く。見ているこちらは唖然とするしかない。その集団が通り過ぎると今度は自転車の一団。こっちは意外に短くて、最後にしんがりのパトカーが出てきて、やっと終わった。なんとも不思議な夜だった。


Odeon前。ローラーブレーダーの大群が行く。

このイベントに関しての見解。(1) Parisの金曜の晩はいつもこんなである。(2) 日曜日がLe Tour de Franceのゴールであり、世界中からローラーブレーダーが集まっていた。

1999-07-24

宿題は朝の涼しい時間にやりましょう。ということで、朝からNotre Dameを見ようとCiteに行く。しかし、うっかり間違えてSainte Chapelleの方に先に登ってしまう。Notre Dameの方に移動すると、長い長い行列。あんまりさ加減に萎えた私だけ脱落。昨日と同じようなパターンで後で落ち合おうということにして、Notre DameとMusée d'Orsayを回る予定の早田くんを置いて、Citeを後にする。

Saint Germain des Présに行ってぶらつく。さらにLuxembourgを経てMontparnasseまで行こうかと思ったが、前回同じことをやって異様に疲れたことを思い出して、MetroでMontparnasse Bienvenueまで行き、Montparnasse Towerに登る。

Louvre Rivoliに行き、Rivoli通り沿いに、Rue du LouvreとRue du Richelieuの間にある土産物屋群を覗いて回る。そうか、いかにもな土産物屋ってここにあったのかと妙に納得。確かに、Louvre行きのバスが発着する場所の真ん前で便利だ。何も買わなかったが、後で後悔することになる。

Palais Royalに達したあたりで、Opéra大通りに入り、Opéraまで歩くことにする。途中、サンドウィッチ屋Nina'sで軽い昼食。外装が緑、内装が真っ黄色のモダンなお店、注文してから作る様子が見られる。このお店のチェーン店がParisには何件かある。


Opéra大通りにあった土産物屋の店頭。

OpéraからMadeleineまで行く。BaccaratやJ. M. Westonを見てひやかす。たまたまちゃらちゃらした格好をしていたので、結構恥ずかしかった。もう少し大人になってから行くことにしよう。

Madeleineの寺院でぼーっとしてオルガンを聴く。昔は、サン・サーンスなどが主席オルガニストを務めたという。Hediardでちょっとお茶を買う。そこにクラクションを鳴らしながら走る自動車の一団が登場。どうも結婚式らしい。一応、瀟洒な繁華街なので結構迷惑。その後、MadeleineからなぜかPont Neufに出ることにする。

Pont Neuf(Cite島の最西端にある橋、「白夜」「ポンヌフの恋人」などでもお馴染み)のたもとで、靴を脱いで芝生の地面の感触を楽しみながら、ぼーっとする。なぜかウェディングドレスの女性の他、正装の人達が現れた。多分、ボートでセレモニーをやるんだろうな。そうか今日は土曜日だから普通の人は仕事が休みなのだと気付く。しばしそのまま寛いだ後、遊覧船に乗ろうかなと思い立つ。ちょうどいいタイミングで出る遊覧船が目の前にいた。Lucky!

Pont Neufから出る遊覧船はまず西進する。土曜なのでSeine川沿いは日光浴の人がいっぱいだ。中にはヌーディストもいる。思わずカメラを向けたオヤジが連れにたしなめられる図が船上では見られる。川沿いの大通りを走る車からも手を振ってくれる。遊覧船のガイドの女の子はまずフランス語で説明した後、英語で話してくれる。もろフランス語なまりなので聞きづらいが、10分もするとパターンが分かる。西進した船はTour Eiffelの前(ここもまた遊覧船と船上レストランのメッカ)まで行き、左手に塔を右手にPalais de Chaillotを見、Uターンする。Uターンした船はそのままPont Neufを通過して、Cite島の南側を進む。したがって、今朝諦めたNotre DameをParisで一番低い地点から見上げる。やはりでかい。さらに高級住宅街のあるSt. Louis島の南側を通って、東端で再びUターン、今度は島の北側を通ってPont Neufにゴール。この遊覧船はかなりお得。

ダッシュでMusée Picassoに行く。楽しい。その後、Les Hallesでぶらぶらして買物。
ホテルに一旦戻り、帰り支度を少しする。早田くんとの約束の時間に遅れそうになる。走る。走る。が、やつは10分くらい遅れてきた。二人でLes Hallesにまた行き、agnés b. hommeにて瞬く間に買い物する。

夕食はPlace de la Bastilleあたりで食べようということになり、Bastilleへ向かう。しかし、まだ8時くらいで日も高かったので広場前のLes Battilesというカフェでビールでも飲もうとする。このカフェはオープン席の喧騒が心地よい。したがって、当然オープン。最初にうっかりウェイターに「Can we have a dinner?」と話しかけてしまったため、意図せずヘビーな食事をする羽目になる。ウェイターオヤジの乗りはよい。そして、食事は量が多く、高い。途中、カナダ人の旅行客が隣席につく。早田くんはいつもカナダの空港ならどこでも売っている土産物腕時計をしているので、それをネタに話していた。

Caféのまん前でJazz bandが演奏を始めた。いきなり一曲目がThelonious MonkのBemsha Swing、しかもアレンジがいきなりLeon Parkerっぽい。やっぱりこっちのJazzは面白いね。

ホテルに戻った後、Opéraに出かけ、夜のカフェでコーヒー一杯で粘る。ぼーっと街を眺め続ける。明日はもう日本に帰るのか。もう一度必ずここに来るぞとParisの夜空に誓う私であった…。

1999-07-25

暑くて寝られん。あまりに寝られないので目覚しで朝一旦起きた後、30分後に設定して二度寝。すると、早田くんに目覚しを切られてしまい、危うく大幅に寝過ごすところだったが、自制心で何とか挽回した。

さて、いつも通りの朝食後、CDGに行くためにどうしたらいいの? と例のホテルのmadameに聞くと、OpéraからRoissy Busに乗るのがよいと言う。乗り場がGarnierの裏手にあるらしい。荷物をまとめ尽くしてmadameに挨拶してホテルを去る。

Roissy Busの乗り場はすぐに分かった。2台もバスがいるが、待てど暮らせど乗せてくれない。30分くらいして乗せてくれた。日曜の午前ということもあり、道はがら空き、CDGまではあっという間である。空港で買物をするためにちょっと早めに行ったのだが、日曜ということもあり、全然お店が開いていない。Lufthansaの発着するターミナルはEU内線用のCDG1なので、免税品店もない。しかたがないので、Navetteと呼ばれるターミナル間シャトルバスに乗って、CDG2に行く。がこちらも店が少ない上に開いていない。よくよく考えれば、CDG2から国際線が出るとしても、出国ゲートを通らないと免税品店はないはずだ。妙に納得してCDG1に戻り、少しだけ買物する。

CDGからFrankfurtに行き、旅券にBundesrepublikスタンプをもらう、なるほどね。往きにくれるわけじゃなかったんだ。前回フランスに来たときとほとんど同じスタンプ、EUマークの真中のFの文字がDになっているだけ。Transitの時間は30分ほどしかない。免税店で買物する気も起きず、待合室にいると、息子がCERNにいるという老夫婦とお近付きになる。しばし、話した後、成田行きの飛行機に乗り込む。

近くに添乗員付きパック旅行の小団体がいる。なんか絵に描いたような田舎もん。料理のことで添乗員に大声で文句を言って取り換えさせるし、普通の会話も大声だ。乗務員の英語が分かんないので日本語で聞き返すし、がんがん飲みまくる。私が添乗員だったら、まずぶち切れてた。

映画は、A Civil Actionと後は忘れた。A Civil Actionはジョン・トラボルタの民事訴訟ものの小作。弁護士は訴訟において感情的であってはならないのだが、そう認識しつつも入れ込み過ぎてついには破産してしまうお話。演出がへぼなため、人物関係が分かりにくいところがある。

翌26日成田着。毎度のことだが、Parisも暑かったが質が違う。

Jul 7, 1999

ホンダIMAシステム

内燃機関の特性を補うアシストシステムという発想は正しい。実際電動アシスト付き自転車だって実用的だ。都内で時速20km以下で加減速する際に補助しうる程度の容量の電池で十分用をなすと考えるなら、一方でロングスパンでの効率は内燃機関の効率だけで稼ぐという割り切りが必要になる。要するにエンジンブレーキによる充電と加速時に要求される電動アシストの需給関係がホンダの主張通りに維持されない場合には意味がない。トルクの出入りに幅があるような加減速を行う場合でないと有効でなく、有効だとしても非常に悪い燃費が倍くらい改善するだけでは、低速度域を中心に使う人にとっては先発のPriusと比較して必ずしも福音とならない(つまり、発電ロスや蓄電容積が十分小さく抑えられるという条件付きで、低速度域はモーターのみによって駆動するのが理想だ)。一方、そういう走行パターンをしない人はリーンバーンエンジンだけで済むので、ホンダのシステムにExtra Costを払うメリットがないかもしれない。もちろん定性的な議論だけでは何も言えないけどね。

Jul 4, 1999

お池にはまってさー大変

どうもカーブを曲がるたびにちゃぷちゃぷ音がするなあと思っていたら、助手席の足元がプールになっていた。思いっきり雨漏りである。

雨漏りの原因は、(1) エアコンのドレインホースの成形不良、(2) 助手席のドアパネルのウェザーストリップの取り付け不良、だったようだ。今後錆びはじめたり、虫が湧いたりする危険性はないのだろうか。

かなり先行きに不安の残る故障イベントであった。

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