Jun 12, 1999

催眠

「催眠」を観た。なんだかいつも観に行く映画館と空気が違う。映画が始まっても喋っているし、携帯電話も鳴る。

映画についてはげっそりするような内容。SFXはすごいお化け屋敷映画。つまり、びっくりはする。人格の乖離状態というのは催眠状態ではなく通常状態で発現する。まして乖離状態にある人格が訓練もなしに催眠術を誰よりも巧妙に操るなどあり得ない。乖離人格はごく類系的なものでなければならない。幼児虐待が原因で由香の人格障害が現れたのなら、同情するならともかく化け物扱いして怖がるというのは、現在でも根強い精神病患者に対する偏見の増長に繋がるのではないか。いやいやそんなことより、オープニングの肉を焼くという行為に意味がない。由香は半月足らずの間に特殊な人格の状態で100人近い他人と接触して催眠をかけているはずだが、無理がある。ちょっとうがった見方をすると実相寺のショーに出ているときにチャネリングの被験者を装って周りの人間に催眠をかけていたのかも。そうだとすると警察はもっと早く被害者の共通点に気がついても不思議はないし、極めて恣意的に人格を制御できなければならない。そうそう、そうすると由香の特殊な人格はもっと早い段階で形成されていてネズミなる人物は関係がない可能性がある。実相寺が嵯峨にかけた催眠も由香がかけたのだろう。こういう分かりにくく、かつ無理が多いシナリオが最近の邦画の流行りなのか。

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